
健康診断の血液検査の結果にコレステロール値が書かれています。
値が高いと良くないことは知っていても、なぜ良くないのかを詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。
NHK総合で放送されている人気番組「ためしてガッテン」(2016年から番組名は「ガッテン!」に変更)でコレステロールについて紹介されています。
では、番組内で紹介されたコレステロール値を下げる方法とはどういうものだったのでしょうか。
目次からササッとチェック
そもそもコレステロールとは?

コレステロールは脂質のひとつで、LDL(悪玉)とHDL(善玉)の2つの種類があります。
「ためしてガッテン」をはじめいろいろなテレビ番組でも紹介されることが多いですし、健康診断の検査表のコレステロールの欄にもそれぞれの値が記載されていますのでご存知の方も多いと思います。
体内の細胞を作るうえで非常に重要な栄養成分ですが、この2種類のコレステロールのバランスが崩れると、脳梗塞や心筋梗塞などを起こす危険性が高まると言われています。
それでは、それぞれのコレステロールの役割について説明していきます。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の役割
LDLコレステロールとは、肝臓で作られたコレステロールを体内中の各細胞まで運んでくれる働きをしています。
重要な役割を持ったコレステロールですが「悪玉」と呼ばれるのには理由があります。
それは、増えすぎてしまったときの血管への影響です。
増えすぎたLDLコレステロールは血管の内側を傷つけ血管壁に溜まってしまい、血管を狭くして血栓や腫瘍ができる原因になり、将来的に脳梗塞や心筋梗塞など命に係わる病気の危険性が上がってしまうのです。
HDLコレステロール(善玉コレステロール)の役割
悪玉コレステロールの対極に位置するのがHDLコレステロール。
HDLコレステロールは体内の細胞から出て血管の中で増えすぎてしまった余分なコレステロールを回収する役割があります。
つまり、善玉コレステロールのおかげで体内に悪玉コレステロールが増えすぎない、ということになります。 これが「善玉」といわれる理由です。
コレステロール値を下げるというのはどういうことなのか?
一般的には増えすぎた悪玉コレステロールの値を下げることを「コレステロール値を下げる」と言っていますが、実はそれだけではありません。
そもそも悪玉を減らす働きをする善玉コレステロールの値を増やすことも結果的に異常なコレステロール値を下げるということに繋がります。
つまり、より効果的にコレステロール値を下げるためにも、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やすことが重要なのです。
それでは、どのようにコレステロール値を下げるのか、ためしてガッテンで紹介されたコレステロールの新常識とあわせて、その内容について触れていきましょう。

ためしてガッテンで紹介されたコレステロールの新常識!

こちらでは、ためしてガッテンでは最新の研究でわかったコレステロールの新常識について紹介しています。
今までの常識に加えてどのような新常識が紹介されたのか解説していきます。
第3のコレステロール、「レムナントコレステロール」について
コレステロールの種類は2種類と説明してきましたが、そのどちらでもない第3のコレステロールの存在とその役割が最新の研究でわかってきました。
それは「レムナントコレステロール」というもので、善玉でも悪玉でもない「残り物」の意味を持ったコレステロールです。
実はこのレムナントコレステロール、研究によると血管を痛める力が強いというのです。
動物による実験で、動脈硬化を起こしたうさぎの血管を調査したところ、血管内のコレステロールの7割がレムナントコレステロールだったという報告もあります。
この結果から、悪玉コレステロールの値だけ下がってもレムナントコレステロールが多くなれば病気の危険を回避するのは難しくなってします。
レムナントコレステロールの基準値は?
レムナントコレステロールは「non-HDLコレステロール」と表記されます。
文字通り、善玉ではないコレステロールという意味です。
健康診断の検査表にnon-HDLコレステロール値があればよいのですが、通常の検診では「総コレステロール」「HDLコレステロール」「LDLコレステロール」の3つが書かれていることが多いと思います。
non-HDLコレステロールは計算でも求めることが可能で、「総コレステロール」の値から「HDL(善玉)コレステロール」の値を引いたものになります。
日本動脈硬化学会による基準値は「150~169mg/dl やや危険」「170mg/dl 危険」とされていますので、健診結果を改めて確認してみてはいかがでしょうか?
善玉コレステロールの「吸う力」について
前述の通り、コレステロール値を下げるためには血管内の善玉コレステロールが多いほうが良いのですが、実はそれほど単純な話ではないことが研究で明らかになってきています。
善玉が体内の余分なコレステロールを回収する能力、つまりコレステロールを「吸う力」が病気のリスクに深く関係していることが分かりました。
この「吸う力」には個人差があり、吸う力が高い人は、吸う力が低い人と比較すると脳梗塞になる危険性が6割も減っていたという重要な研究結果も報告されています。
つまり善玉コレステロールは、質が大事であるということが分かったのです。


番組で紹介されたコレステロールを下げる方法は?

ためしてガッテンで紹介された2つの新常識、レムナントコレステロールの存在と善玉コレステロールの吸う力について、番組内ではたった1つの方法で解決できることを解説しています。
では、その方法とはどのようなものなのでしょうか。
コレステロールには魚のアブラ「EPA」が効く!
レムナントや悪玉といった、血管を痛めて病気のリスクをあげてしまうコレステロールを下げる方法として、EPA(エイコサペンタエン酸)という成分が非常に効果があります。
EPAは不飽和脂肪酸といわれるもので、特に青魚に多く含まれる油として知られています。
EPAは体内の血液をサラサラにする効果以外にも、レムナントコレステロールが増えるのを抑える働きがあることが最近の研究で分かったそうです!
また「ためしてガッテン」の番組内で20代から60代の50人を対象に、善玉コレステロールの吸う力が高い人と低い人では一体何が違うのかを調査したところ、善玉の吸う力が高い人は血液中のEPAの濃度が高いということがわかりました。
更に、善玉の吸う力が低い人5人に2週間毎日1食、食事のメニューに青魚を加えてもらったところ、5人のうち4人の善玉の吸う力がアップしていたそうです。
「EPA」が多く含まれる魚は?
EPAは、いわし・まぐろ・さば、といった青魚に多く含まれます。
特に、鮮度が良く脂ののった旬の時期には、より多くのEPAが含まれているそうです。
可食部100gに含まれるEPA含有量で比較すると
・まいわし・・・1381mg
・本マグロ(トロ)・・・1288mg
・さば・・・1214mg
・まだい(養殖)・・・1085mg
・さんま・・・844mg
・さけ・・・492mg
となっており、普段食卓に並ぶ魚にもEPAが多く含まれているものが意外と多くあることがわかります。


ためしてガッテンで紹介されたコレステロール値を下げる方法って何?まとめ
コレステロールが体に悪影響を及ぼすいくつかの要因について、ためしてガッテンでは魚のアブラ「EPA」を摂ることで改善できると紹介しています。
珍しい食材や高価なサプリを使うというわけではなく、日々の食卓に並ぶ比較的手に入りやすい青魚がコレステロールを下げるカギになっているのです。
ですが、最近は日本人の魚の摂取量が減ってきているのが現状。
普段の食事は肉が中心だという方も多いのではないでしょうか。
肉や乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸は、摂りすぎると体内でLDL(悪玉)コレステロールが増えていきます。
ためしてガッテンのなかでもおすすめの方法として、食事のメニューを肉から魚に変更するだけでも悪玉コレステロールを下げる効果が期待できるとしています。
健康診断でコレステロールが気になる値だった方、積極的に食事に青魚を取り入れて健康な体を維持していきましょう!
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